森羅万象から学ぶ人生羅針盤「可能性を大いに生かす」
2021.11.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「可能性を大いに生かす」
『論語』に「苗にして秀でざる者あり、秀でて実らざる者あり」という言葉があります。直訳は、苗の中には花を咲かせないものがあり、花を咲かせても実を結ばないものがあるという意味です。
つまり、才能やチャンスがあっても、努力しなければ一層の力を身に付けることはできず、また力をつけても、それを実際に役立てなければ、成果を得られずに終わってしまうということなのです。
このように、努力を怠り、実践せずに口先で終わる人は、努力しても無駄と決めつけたり、「実践しなくともその気になればできる」とあいまいな根拠に基づいてうぬぼれたりして、いたずらに自分の可能性を捨てているのです。
これは極めてもったいないことです。現在の日本では、努力して成長し、実践して成果を得る機会はたくさんあります。もちろん、様々な社会問題はありますが、諸外国と比較しても、社会保障なども充実しており、決して劣悪な環境ではなく、自由な活躍が可能で、努力やチャンスを生かせる土壌があるはずです。
発展途上国のなかには、一日働いても1000円にも満たない賃金しかもらえない国もあります。また、法による身分制度は、世界中の国々で廃止されましたが、それでも実際には、元の身分に基づく差別や、階級の仕組みが構築されており、下位層出身者は、努力しても正当に評価してもらえず、いつまでも底辺に甘んじなければならないのです。
しかし、日本は少なくとも、経済的には安定しており、機会平等は確保されています。そのような環境に生まれ生活できることに感謝すれば、努力や実践を否定する気持ちはなくなるはずです。そして、自分の可能性を大いに生かし、真に実りある人生を実現してください。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「中小企業社員の自分力」
-
先人の知恵と現代の生き方
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の成績優秀者とは」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「努力して得た物にのみ価値がある」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「睡眠不足を甘く見ない」