森羅万象から学ぶ人生羅針盤「命の重さに軽重は無い」
2023.06.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「命の重さに軽重は無い」
命の重さという言葉を聞くたびに、仏教の説話に出てくる「命の天秤」の逸話を思い出します。シビ王という慈悲深い王様が、鳩を鷹から救うため自分の体の肉を鳩の重さの分だけ切り取って、片方に鳩が乗った天秤の上に置いたのです。
しかし天秤は釣り合わず、シビ王は最終的に、自分自身を鷹に供するつもりで、自ら天秤に乗ったところ釣り合ったのです。これを見ていた帝釈天は、シビ王の傷を癒したといいます。
つまりその天秤は命を量る秤であり、シビ王も鳩も、そして鷹の命もその重さに軽重はないということを示したのです。
こうしたことを踏まえて、私の会社・躍進の玄関には、友人が推進している保護犬活動のポスターを掲示しています。犬は飼い主がいなくなり野良犬になると殺処分されてしまうので、それをなくしたいからです。
しかし、ここで誤解してほしくないのは、保護犬の譲渡に関して、もらう側に対する審査があるということです。仮にお年寄りが保護犬を欲しがっても、犬より先にお亡くなりになってしまう可能性があるので、後継飼い主の確保が必要になります。
また、不妊・去勢手術を施している場合には、その費用をはじめそれまでかかった餌代などを補填してもらうのが原則です。つまりタダではないのです。さらにその団体に対する寄付金も含め、合計で数万円の費用がかかります。
しかし、ものは考えようで、その費用もブリーダーから血統書付きの犬を飼うよりもはるかに安いのです。
見た目がちょっとくらい好みじゃなくても良いじゃありませんか。往年の歌手・バーブ佐竹氏の曲に『顔じゃないよ心だよ』がありますが、犬も同じです。
ミックス(雑種)だけど人懐っこい子が、安い値段で家に来てくれたと思えば嬉しいですし、同時に1つの命が救われるのです。そうすることで命の重さに軽重は無いことを肌で感じ取ってください。
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