森羅万象から学ぶ人生羅針盤「品性と品行は矛盾する」
2024.10.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「品性と品行は矛盾する」
『東京物語』などの作品で知られる映画監督の小津安二郎氏は、「人間は少しぐらいなら品行は悪くてもよいが、品性は良くなければいけない」と述べています。これは私が常日頃から言っている「人(品性)は信用しても良いが、人のやること(品行)は信用してはいけない」を逆説的に述べたものですが、意味は同じです。
もっと分かりやすく言えば、「品性の良い人でも、少しぐらいの品行不良がある」ということになりましょう。しかし私の考えとの違いは、「少しぐらい」の存在です。
私は、「どんな善人でも経済的な困窮をはじめピンチに追い詰められれば、何をしでかすか分からないから油断してはいけない」という強いメッセージを込めていますが、小津氏の言葉は、「上品な人でも酔っ払うとちょっとだけ下ネタを言う」程度なのかも知れません。
それでも共通しているのは、「人間は思っていることと実際にやることに、多かれ少なかれ矛盾している」という点でしょう。それは環境や状況によるものでしょうが、人間が本質的な部分で矛盾を抱えながら生きているからです。
しかし、その矛盾が人間の本質であれば、小津氏の言うように「少しぐらい」は認める寛容性は必要でしょう。
私の友人は、暴力をふるったり(そもそも喧嘩が弱い〈笑〉)、人を騙したりすることはありませんが、切羽詰まって立ち小便をすることはよくあるようです(完全な軽犯罪法違反です〈笑〉)。
改めて、人間は品性と品行は矛盾することを強く認識してください。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「部下を育てる上司の重要性」