森羅万象から学ぶ人生羅針盤「哲学は諸学問の羅針盤」
2022.12.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「哲学は諸学問の羅針盤」
我々は一般的に、野球哲学、経営哲学、金銭哲学などのように、本来は「信条」という意味であるにも拘わらず、あえて比喩表現として哲学という言葉を用いていますが、それは哲学という言葉に大きな値打ちを感じているからです。
言葉遊びの面もあるかもしれませんが、主に英語圏の国で授与されているリベラルアーツ系(教養系)の学術博士号(主に大学院での専攻・履修・論文審査・学位試験合格を経て授与された博士号)にDoctor of Philosophy(ドクター・オブ・フィロソフィー)という名称が用いられています。
Ph.D.などの略称で表記され、以前の日本では「哲学博士」と直訳されていますが、それは哲学という言葉が極めて普遍性の高い諸学問の羅針盤だからだと思うのです。
普遍性とは、すべての物事に通じる性質、またはすべての物事に適合する性質です(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。そして哲学が表す普遍性は、フランスの哲学者ルネ・デカルトが著書『方法序説』で述べた「我思う、ゆえに我あり(自分の存在を考えることができるから自分の存在が証明できる)」に代表されるように、誰が聞いても納得する真理であるため、大きな信頼につながるのです。
これを踏まえて考えれば、やはり哲学という羅針盤が無ければ、糸の切れた凧そのままに、学問の行く末が人類の望まない方向に向かう危険性をはらんでいます。改めて、哲学は諸学問の羅針盤であることを肝に銘じておきましょう。
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