森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嘘から解放される」
2021.10.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嘘から解放される」
ローマ帝国の修辞学者であるクインティリアヌスの言葉に「嘘つきは物覚えがよくないと務まらない」があります。そもそも嘘は、実体験ではないので記憶に残りづらく、嘘がバレないようにするために、その詳細をすべて覚えていなければならないからです。
噓をつく人には、2つの大きな特徴があるように思います。まず1つ目は、やたらと雄弁なのです。しかも、その話の内容は自分に関することばかりで、こちらが聞いてもいないのに、一方的にペラペラしゃべるのです。しかし、そのほとんどが作り話であるため、話している最中でも、矛盾が生じてしまうのです。
2つ目は、その作り話を聞く人に対して、「自分の話は覚えていないだろう」と、高をくくっているところがあります。しかし、人の話というものは意外に記憶しているもので、「あれ?この間の話と違うよね」などと指摘された時に、しどろもどろになり、さらに嘘の上塗りをしてしまうのです。
それに、嘘は必ずバレるものです。絶対にバレないと錯覚しているのは自分だけです。周囲の人が大人であるため、嘘に気付かないふりをして、そのまま放置されているにすぎないのです。
嘘をつき続ければ、いずれ間違いなく周囲から見放され、猛烈な孤独に襲われます。そうならないためには、一刻も早く、嘘をつくことから解放され楽になることです。そして、嘘を覚えておくエネルギーを、もっと有効に使うことが、真っ当な人生を歩む基本であることを忘れないでください。
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