森羅万象から学ぶ人生羅針盤「固定観念は修業の邪魔」
2023.01.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「固定観念は修業の邪魔」
禅宗の修行僧を一般的には雲水(うんすい)と呼びます。この呼称は、行雲流水(こううんりゅうすい)、浮雲(ふうん)流水の略で、行脚僧(あんぎゃそう)、雲水僧のことを指し、修行中の僧が一カ所にとどまらず、自由に諸国を遍歴し、よき師を求め歩く姿を表しています(日本大百科全書〈ニッポニカ〉より抜粋・要約)。
因みに、おなじ「シュギョウ」でも、修行は仏道や武道における努力を表し、修業はそれ以外の、主に学業や仕事などにおける努力を表す場合に用いる熟語です。さらに、修行と言うと精神性の習熟を指し、修業と言えば技能・技術などのテクニカルな特訓の側面を表すようですが、どちらにも共通して言えるのは固定観念に囚われてはいけないということでしょう。
雲水という言葉を思い出せば、雲も水も一定の形がありません。常に変化しているのです。変化を受け入れているということは、心がのびやかであり、何物にも縛られていないということに他なりません。
我々はビジネスマンであるため、日々修業に明け暮れていますが、昨日よりも今日、今日よりも明日と成長したいと思った時に、最大の障壁となるのは固定観念です。
しかしこれを、常識と混同してはいけません。常識は、社会的に誰が見ても当たり前と思える価値観や行動で、物の道理の基本となるものです。
それに対して固定観念は、往々にして独り善がりな部分があり、ともすれば錯覚や誤解が伴っていることも多く、それを基本的な物差しにして物事を測れば、言うまでもなく間違った答えにたどり着くだけです。
まさに、雲水の語源である行雲流水、浮雲流水の如く自由に活動すれば、前例のない斬新な発想を生むことができ、さらなるチャレンジ精神が湧いてくるものです。まさに、固定観念はあらゆるビジネス修業の邪魔になることだけは強く認識しておいてください。
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