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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「場数を踏む真の意味」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「場数を踏む真の意味」

2023.04.02

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「場数を踏む真の意味」
 俗に「場数を踏む」という言葉がありますが、辞書的な意味では多くの経験を重ねるとしか示していません。しかし、真の意味は、トラブルを克服して今まで以上に強くなるということなのです。

 これを裏付けるように、アメリカの大手デパート「J・C・ペニー」の創業者であるジェームス・ペニー氏は、「私はあらゆるトラブルに感謝している。一つのトラブルを克服したあと、より強くなり、これからやってくるものによりよく対処できるようになっていったからだ」と述べています。

 骨折の仕方にもよりますが、きれいに折れていると、回復した部分が今まで以上に太く強くなっているのと同じで、かえって骨太にバージョンアップされているのと同じなのです。

 そして、よく「長年の経験者」と呼ばれる人がいますが、経験で重要なのはその中身です。初級レベルの仕事だけに何年も携わってきただけの人は、経験者といってもその経験にあまり意味がないように思います。

やはり、様々な困難の克服法を、実践によって身につけたハイレベルな経験者こそ、本当の意味の経験者、ベテランと言えるのではないでしょうか。

前述のペニー氏の場合、1929年にアメリカで発生した大恐慌により事業に大打撃を受けるだけでなく、病気にも見舞われるという不幸続きだったのです。しかし彼には、「克服できないトラブルなどない」「トラブルを克服できるくらいの実力を身につけなければ決して成功者になれない」という固い信念があったのです。

 こうした姿勢で、トラブル克服回数を重ねてこそ、場数を踏む真の意味になることを肝に銘じておきましょう。

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