森羅万象から学ぶ人生羅針盤「塵と垢を洗い流す」
2024.02.01
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「塵と垢を洗い流す」
ある高名な僧侶は法話で、自分の体験したことが絶対であるという自負心や驕りは塵のようなものであり、自分の体からにじみ出る垢は自分のしたことや考えに囚われる執着心であると指摘しています。そして、その塵と垢を払い除かないかぎり、人を差別し軽蔑する人間になってゆくとしています。
これはビジネスの現場では、ベテラン社員の中途採用でよく見かける現象と同じです。同じ業界のベテランを中途採用した場合、ほとんどの場合自己流に走り、入社した会社のルールを軽視して、何事も自分の一存で判断しがちになる傾向があるからです。
その最大の理由は自惚れです。まさに自負心や驕りという塵と、執着心という垢によって陥るのです。そんな塵と垢はすぐさま洗い流しましょう。いかなる業種においても、会社、現場が変われば、1からやり直すのが当たり前だからです。
しかし自惚れの強い社員だと、自分より若く経験も浅い社員をなめてかかり、「自分のやり方のほうが正しい」となりがちです。それを徹底的に矯正するには、どんなベテランでもまずその会社のやり方を学ぶ姿勢を叩き込むことです。
そしてもしその社員が「私は経験者であって、今更こんなことを教えてもらわなくても分かる」などと言ったら「あなたに技術指導しているのではない。当社のやり方を伝達し順守してもらうためだ」と厳命しましょう。
塵と垢を洗い流し、自社のやり方を理解させ順守させるのは企業トップの役目であり、同時に相手を尊重して、身につけている技能・技術を会社の他の社員に伝授してもらうように指導することが重要であると強く認識してください。
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