森羅万象から学ぶ人生羅針盤「外部の助けを活用する」
2022.03.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「外部の助けを活用する」
ミステリー作家の森博嗣(ひろし)氏は、「人生には、テキストもノートも助っ人も、何でも持ち込めます」と述べています。人生は、学校のテストではないので、本や自分がまとめたノート、つまり自分の知識や経験だけでなく、他人の助言を遠慮なく活用すべきであると言っているのです。
もし分からないことに出会ったり、ピンチに直面したりした時には、積極的に外部に目を向け、知識や情報、援助を求め、有効活用すべきです。
それなのに、多くの成功体験を重ねていたり、人よりも優秀であると自認したりしていると、自分を買いかぶってしまいます。また、やたらとプライドが高かいと、それを守ることを優先し、自の主張を通すために独りよがりな間違った結論に至ることもあるのです。
しかし、外部の助けを活用することは、決して甘えなどではなく、むしろそのほうが物事は上手くいくものです。なぜなら、人それぞれに得意不得意があり、それをお互いに補い合うことが自然だからです。
また、仮に得意なことに携わっていても、体調がすぐれないときなどは全力を発揮できません。さらに、不慮の事故に遭遇するなどの不運に左右されれば、無力になることもあります。そんな時は、堂々と弱みを見せて、外部の助けを活用するのです。
そして、それは逆に、情報や知識の提供者や援助を求められた人においても、「自分の能力、価値を認めて頼りにしてくれた」として、大いなる喜びになるのです。まさに、それこそが社会の連携につながることを忘れず、積極的に外部の助けを活用しましょう。
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