森羅万象から学ぶ人生羅針盤「多角化とは変化の先取り」
2025.02.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「多角化とは変化の先取り」
多角化とは、いわば市場構造の変化を先取りすることです。その良い例が、ヨドバシカメラです。未だに社名に「カメラ」が残っています(ビックカメラも同様です)が、もう家電量販店超大手の1社に過ぎません。
しかし当時のヨドバシカメラのスタッフは、カメラからビデオの普及を先取りし、さらにはパソコンの値下がりも見越して、まず手近なビデオ製品の取扱高を増やしました。それからの快進撃は言うまでもありません。
まさに、「カメラなんて嗜好品の1つに過ぎない。新宿にお買い物にいらっしゃるみなさんは、生活関連のあらゆるものを求めている」というお客様の思考の変化を見抜き、大胆な多角化に踏み切ったのです。
まさにカメラという既存の製品を軸に、より広い市場への進出に成功したのです。新規開拓といっても、かなりの先行投資を要求されます。しかし既存製品を元にした水平・垂直の多角化は、それまで蓄えた経営資源を有効利用できるので成功率が高いのです。
そしてこれは、冒頭に示した通り変化の先取りなのです。先取りする以上、徹底的に専門知識を吸収しなければなりません。その点ヨドバシカメラは、他店よりも価格が安いだけでなく、商品知識の幅広さ、深さでは群を抜いていました。その争いに負けたS社は、新宿からの撤退を余儀なくされたのです。
変化の先取りは、普段の生活において「こうすると便利だな」「こうしてもらえるとありがたいな」「こうなれば無駄が省けるな」という疑問を抱えながら生活することで実現します。24時間365日休むことなく実践してみてください。
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