森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嫉妬心を疎かにしない」
2023.04.03
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嫉妬心を疎かにしない」
17世紀フランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌは、「黙っている奴は物騒だ。騒ぎ立てる奴はそうでもない」と述べています。
黙っている人ほど、裏で必ず何らかの行動を起こしているもので、その行動には間違いなく敵意があります。相手に情報を与えないということ、つまり手の内を見せないということは、それ自体が戦闘態勢にあるという意思の表れだからです。
この敵意のなかで一番大きいのが嫉妬心です。そして同じ嫉妬でも、女性よりも男性のほうが、はるかに強く怖いことは良く知られていることです。
女性の嫉妬は、他人と比較したときの見た目の優劣や自分に対する周囲の扱いに対する不満が原因である場合が多く、何かの別なもので不満を埋めることができれば、嫉妬は解消されるようです。
それに対して、男性の嫉妬は、極端に言えば命にかかわる問題であるからです。ビジネスの現場で最も分かりやすい例は出世競争での勝敗が原因の嫉妬です。戦国時代なら敗者は殺されるものですが、現代でも何らかの不利益を与えられる可能性が大きいからです。
しかし、「男の嫉妬はみっともない」という建前もあるため、決して表面に出さず黙っているだけで、そんな人がもし何らかの形で言葉を発した場合、その意味の裏表をとことん探りましょう。そして、もし不満のキーワードを見つければ、それに対して必ず手立てを打つのです。
それを怠り、黙っている人を軽く見て疎かにすれば、ビジネスに限らず何事においても大きなトラブルに発展することを肝に銘じてください。
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