森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嫌いになること自体が嫌い」
2023.06.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嫌いになること自体が嫌い」
映画評論家の淀川長治氏は生前、「私は嫌いな人に会ったことがない」と言っていたといいます。これはおそらく「人を嫌いになったことがない」という意味なのでしょう。
同じように、「すべての映画に駄作などない」と明言したといいます。映画自体を素晴らしいと心から愛していたので、解説においても、決して作品の批判はしなかったので、「つまらない」「スポンサー寄りだ」と批判されていましたが、淀川氏にはどこ吹く風でした。
映画同様に淀川氏は、誰しも良いところがあり、それを認め愛することができたため、冒頭の言葉になったのでしょう。なぜなら淀川氏は、人間というものに強い関心があったから、あらゆる人間の姿を描いた映画という芸術を愛することができたのです。
また、嫌いというのは、苦手という意味にも取ることができます。しかし、一度苦手意識を持ってしまうと、その人を遠ざけるようになり、仮に良い部分があってもそれを吸収することができません。
いずれにせよ、嫌いという負のエネルギーからは幸福は生まれません。誰しも長所や奥に何かキラリと光るものを持っています。そういう部分に気付き評価することで、自分自身にも大きなチャンスが巡ってくることもあるのです
しかし人を嫌いになれば、そうした部分に気付くことなく、負の連鎖しか生み出しません。つまり「嫌いになること自体が嫌い」であれば、様々な出会いやそこから生まれるチャンスを掴み取ることができると肝に銘じておきましょう。
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