森羅万象から学ぶ人生羅針盤「孤独を認め受け入れる」
2022.01.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「孤独を認め受け入れる」
鎌倉時代の高僧で時宗の開祖である一遍上人は「生ずるは独り、死するも独り、共に住するといえど独り、さすれば、共にはつるなき故なり」と述べています。人間は、生まれてから死ぬまで、孤独が本来の姿であることを理解せよという意味です。これを踏まえて孤独を活用すれば、精神修養が可能となります。
孤独を狭義に考えれば、一人の時間を持つことと解釈して良いでしょう。確かに、多くの企業トップや、一流のアスリートは、必ず一人になる時間を設けています。それは、集中力を高めるためだけでなく、雑音を遮断し、自分自身を見つめ問いかけることで、より成長するためにやるべき課題などを発見することができるからです。
これをコンピューターに例えれば、分かりやすいと思います。人と会い、様々に影響され、知識や情報、考え方を吸収するのは、入力作業と同じです。
しかし、入力したデータは、出力する前に必ず演算しなければなりません。その処理の際には、外部からの情報はもう不要で、かえって邪魔になるものです。そこで、単独で集中処理することにより、適切な出力が可能となるのです。
スイスの哲学者カール・ヒルティ氏も、その著書『幸福論』において、「ある程度孤独を愛することは、静かな精神の発達のためにも、また、およそ真実の幸福のためにも、絶対に必要である」と述べています。
孤独を認め受け入れることで、自分のあるべき姿を認識でき、それに向かう努力によって精神が発達し、真実の幸福を得ることを、強く認識してくだ
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