森羅万象から学ぶ人生羅針盤「学問を身につける」

2021.04.24

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「学問を身につける」
　内閣総理大臣を務めた田中角栄氏は、「必要なのは学歴ではなく学問だよ。学歴は過去の栄光。学問は現在に生きている」と述べています。

　確かに、高等小学校を卒業し、働きながら中央工学校で建築学を学んだ田中氏には、東大のような有名大学を卒業したという学歴はありません。

　しかし、田中氏は、六法全書を暗記したり、多くの議員立法を通したりと、頭脳は極めて明晰でした。
　まさに、コンピューター付きブルドーザーと仇名されるほど、その活躍は目を見張るものであり、類まれなる行動力は、大いなる知恵によって裏付けられていたのです。
　つまり、田中氏には、輝かしい学問があったのです。そして、学問とは、まさに生きるための知恵なのです。

　学歴は、受験勉強を勝ち上がっていけば、誰でも、手に入れることができます。
受験勉強は、出題される問題の傾向を分析し、その対策を講じて、要領よく対処する、ただ単なるテクニックの集積なのです。もちろん、それなりに頭を使わなければなりませんが、決して、生きるための知恵ではないのです。

　しかし、学問のある人は、学んだことを適切に活用することができます。活用する先は、ビジネス、日常生活など、あらゆる分野に及ぶのです。

　例えば、学歴だけの人は、ピンチに遭遇しても、その分析だけで終わってしまうでしょう。つまり、いつでも評論家に過ぎないのです。
　これに対して、学問のある人は、知恵を駆使して、対処法を実践します。さらに、ピンチを生かし、新たな創造に結びつけます。

　学歴は、いわば、学校教育の上っ面に過ぎないのです。
　我々は、いくつになっても向学心に燃え、学問を身につけ、より豊かに生きていくようにしなければならないのです。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「学問を身につける」

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