森羅万象から学ぶ人生羅針盤「安全に確実に歩く」
2021.07.01
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「安全に確実に歩く」
かの偉大なる劇作家シェイクスピアの言葉に「険しい山に登るには、最初からゆっくりと歩くことが必要だ」があります。
これは、大きな問題に直面した時、解決に向けては慎重にスタートし、決して焦らずに物事を進めていかなければならないとしているのです。
以前、「急いては事を仕損じる」「急がば回れ」などのことわざをご案内してきました。そして、前述のシェイクスピアの言葉と、このことわざは、特に未知の問題を解決するときに、肝に銘じるべきなのです。
過去に解決事例がある問題なら、その対処は、前例に則ってスムーズに行われることでしょう。
しかし、未知の問題の解決には、文字通り未知の困難が待ち受けています。焦って物事を進めれば、次々にトラブルに見舞われるのです。これでは、時間の無駄にしかなりません。
そして、決して近道や、危険な道を歩いてはいけないのです。
近道というのは、ケーブルカーやロープウェイを使って山頂にたどり着くようなものです。いわば、他人の力を借りて、安直に物事を解決することと同じで、自分自身の中に何も残りません。
また、危険な道を歩んで、まさに危険に遭遇してしまったら、引き返さなければならず、やり直しを余儀なくされるのです
やはり、未踏の山頂を極めるのと同様に、安全な道を選んで、確実に歩まなければなりません。しかし、それは勾配がきつく、遠く長く続くものです。
それでも、その歩みは、問題解決という成果を得るだけでなく、プロセスにおいて心身を鍛え上げ、その人にとって極めて大きな財産となるのです。
まさに、安全に確実に歩き、正しく地道な努力をすることは、間違いなく自分を成長させ、ビジネスだけでなく、人生においても、いかに大事なものであるかを知るのです。
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