森羅万象から学ぶ人生羅針盤「実践段階の心の問題」
2025.05.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「実践段階の心の問題」
中国前漢時代の歴史家・司馬遷は、「知ることは難しいのではない。いかに知っていることに身を処すことが難しいのだ」と述べています。これはもう多くの先人先哲も述べているように、実践段階こそ難しさが身に染みるからです。
例えば、物理学と化学には、理論物理学と実験物理学、理論化学と実験化学があります。なぜ専門が理論と実験が分かれるのか。それは言うまでもなく、頭の中で考えた通りに、現実には実現しないからです。
ではなぜ実践(実験)が難しいのでしょうか。前述の「頭の中で考えた通りに現実には実現しないから」以外の要素として不安と面倒くささがあります。
まず不安ですが、失敗を恐れて及び腰になることが最大の原因です。特にビジネスシーンでは、失敗には責任が付き物ですから、及び腰になる気持ちも分からないわけではありません。
しかし、発明王エジソンのように、失敗を「うまくいかなかった方法」と捉えるだけで前向きになれ、失敗を恐れることなくよりよい実践法が見つけられるものです。
問題は、面倒くさいという気持ちになることです。そういう人は間違いなく手よりも口がよく動き、自分では何もしません。そのくせ他人に実践させ失敗すると、「自分の理論どおりにやらなかった人が悪い」となり始末に負えません。
知識を実践する場合、知識不足よりも心の問題が大きく影響します。しかしそれを乗り越えれば、冒頭の実践段階の難しさも解消されることを肝に銘じておきましょう。
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