森羅万象から学ぶ人生羅針盤「客観的データに基づく」
2021.08.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「客観的データに基づく」
日本のことわざに「蛙の行列」があります。蛙が後足で立つと、目が後ろ向きになってしまい前が見えないところから、向こう見ずなこと、またそのような人々の集まりを意味します(小学館デジタル大辞泉より)。
言い換えれば、未来(前)が一切見えず、過去(後ろ)しか見えていないのに、未来を見ていると錯覚しているのです。
「蛙の行列」になってしまう最大の原因は、自らの経験や勘ばかりを頼りに、何事も判断しようとする姿勢にあります。つまり、自分で作り上げた主観的データだけを見つめて、現在直面している環境変化へ対応しようとしているのです。
確かに、経験や勘も重要ですが、環境の変化に対して、それまでの経験や勘が必ずしも役立つとは限らないのです。しかし、自分の実績を過信している人ほど、経験や勘に頼る傾向が強いのです。
ビジネスにおける環境変化には、企業を様々な角度で捉え、リサーチして獲得した客観的データに基づいて対応しなければなりません。客観性という根拠には大いなる説得力があるため、正確な対策を知ることができるからです。
また、何かあってもどうにかなる、そのときに対策を打てばいいというような、行き当たりばったりの発想は捨てることです。必ず客観的データから将来的なリスクを読み取り、何事にも先手を打っていくようにします。
こうすることによって、「蛙の行列」にはなりません。そして、何かあってもドタバタしたり、土壇場で物事を変えたり、ちょっとしたことで振り回されたりすることが一切なくなり、未来に対して確かな希望を持てるようになるのです。ぜひ実践してください。
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