森羅万象から学ぶ人生羅針盤「家柄を乗り越える正しい育ち」

2023.07.03

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「家柄を乗り越える正しい育ち」
　有名なことわざに「氏（うじ）より育ち」があります。「家柄や身分よりも、育った環境や躾のほうが人間の形成に強い影響を与えるということ」です（デジタル大辞泉より抜粋・要約）。

　しかし現実には、身分はともかく、家柄という概念にきちんとした躾を実践し他人に認められる人格を育む環境という意味が込められているようです。つまり、どういう家柄（家庭環境）で育ったかを知れば、自動的にその人の内面が分かるからです。

　こうした現実を認識し、いわゆる“お嬢様学校”と呼ばれる良家の子女が通う学校で“特別授業”が開講されています。

　例えば、あるミッション系の“お嬢様学校”で、校長先生直々に行われた授業のテーマは、結婚相手として選ぶべき男性の条件のベスト3は、1に家柄、2に収入、3に人柄という順で「家柄が最重要」というのです。なぜなら、家柄は一朝一夕に出来上がるものではなく、DNAレベルに浸透しているからです。

決して“お嬢様学校”に通うお金持ちがお高く止まって、他人を見下しているわけではないのです。なぜなら、やはり家柄というのは、きちんとしている家風で、それが人格に与える影響は非常に大きいと思います。

それでもなお「氏より育ち」と主張するのであれば、正しい育ち、つまり教育を実践するしかありません。仮に、氏が無名であっても人間は変われるからです。

家柄はいわば宿命みたいなものですが、人柄は運命のように変えることができます。家柄を乗り越えるような正しい育ちを実践し、人から後ろ指を指されないような人柄の人間になりましょう。