森羅万象から学ぶ人生羅針盤「小さな因果関係を注視する」

2022.08.10

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「小さな因果関係を注視する」
　自律神経は、血圧によって大きく影響され、人によっては、興奮すると、頭痛や胸の痛みではなく、腰痛が起こる人がいるようです。詳細な医学的根拠は分かりませんが、おそらく興奮すると血圧が上がり、自律神経に影響して、思わぬ体調不良を引き起こすのでしょう。

　これに関連して、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを思い出します。ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩えです（ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約）。

　風が吹けば土埃が目に入り、眼病を発症し、医療水準が低かった江戸時代では、盲人になってしまうこともあります。そんな盲人は三味線演奏を生業とするので、盲人が増えれば猫の皮を胴体に張る三味線の需要が増えます。そのため猫が減り、鼠が増えて桶などをかじることから、多くの人が桶を買い換え、桶屋が儲かるという理由になるのです。

　しかし、「風が吹けば桶屋が儲かる」は、因果関係を結びつけるにはあまりにも突飛であるため、本来は強引なこじつけの例として用いられる、決して良い意味の言葉ではありません。

それでも、あえてポジティブに捉えれば、以前ご案内しました、蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも、遠くの場所の気象に影響を与えるかもしれないという「バタフライ効果」のように、心身の健康管理に役立つのです。

　これを踏まえ、怒りや興奮を抑えて血圧を整えておくだけで、健やかに過ごせるのであれば儲けものです。常に小さな因果関係を注視し、邪（よこしま）なことは必ず悪い影響をもたらすと心得て、心身ともに健全でいましょう。

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