森羅万象から学ぶ人生羅針盤「常に全体を見る」
2024.09.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「常に全体を見る」
一見、物事に集中しているように見えて、実は視野狭窄(きょうさく)で近視眼的な物の見方しかできない社員はたくさんいます。その逆に、例えアルバイトであっても、仕事全体を見ている人もいます。
そういう社員はイレギュラーな事態に陥ったときに、「私にできることはありませんか」と必ず言ってきます。このように、常に全体を見ている人は非常に貴重な人材だと思ってください。
もちろん、管理職になれば全体を見ることは当然の義務ですが、平社員は言うに及ばずアルバイトでもそうした姿勢でいてくれることは素晴らしいです。
俯瞰(ふかん)する能力というのは、仕事のネットワークを作っているのと同じなのです。ビタミンに例えれば、1種類だけを単独で飲んでも効き目は薄いのと同じです。
なぜならある種のビタミンもしくは栄養素を吸収させるには、他のビタミン・栄養素の力を借りなければならず、そうなるとマルチビタミン以外飲んでも意味が無いのです。
そしてこのマルチビタミンの仕組みこそ仕事のネットワークそのものであり、1つの仕事を他の仕事の力を借りてより有効に成果を上げる元になるのです。
常に全体を見られる人は、例えばカスハラに遭遇した時に何の躊躇もなくプラスの行動がとれる人です。対処法を知っているので率先して前に出て、不当な要求をしてくる人から社員を守ってくれます。
こういう点を積極的に評価しましょう。そして必ず重要な案件を対応するメンバーに加えてください。間違いなく組織にとって重要な存在になります。
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