森羅万象から学ぶ人生羅針盤「常在戦場で真の知恵を身に付ける」
2022.01.04
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「常在戦場で真の知恵を身に付ける」
ドイツの詩人ハイネは、その著書『ドイツ古典哲学の本質』のなかで、「喜びや楽しみのさなかにいながら、鎧を着て、兜をかぶり、槍を手にした一人の女神こそ知恵の女神だ」と述べています。
これは、神々が楽園で遊興にふけっているなかにおいて、知恵と武芸の女神であるアテネだけは、緊張を解かなかったのです。つまり、アテネは常在戦場にあったのです。常在戦場とは、文字通り「常に戦場に在り」であり、いつでも戦場にいる心構えで事をなせという心得を示す言葉(デジタル大辞泉より抜粋)で、これを実践することこそ、真の知恵であると指摘しているのです。
常在戦場の精神を身に付けている人は、いつも臨戦態勢にあるというだけでなく、様々な特徴を有しています。
まず、物事を正しく予測する力があるのです。起こりうる結果から逆算するので、それには何が必要で、どうすれば良いのかを把握しているのです。同時に、複数の選択肢を持つようにして、様々な可能性に対処するようにしています。
また、きわめて細心です。そのため、何事に対しても入念に準備し、些細な瑕疵や不足も見逃しません。さらに、その準備においても、必ず最悪のケースを想定して臨んでいます。
そして、計画性をもってリーダーシップを発揮します。そのリーダーシップにも、気配りや几帳面さが表れ、周囲から大いに信用されるようになり、協力を得やすい環境を整えることができるのです。
常在戦場といっても、24時間365日の間、緊張の連続でいる必要はなく、時には適切に休むことも必要です。しかし、それは次につなげるための休みであることを認識しなければなりません。そうして培われるのが真の知恵であることを忘れないでください。
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