森羅万象から学ぶ人生羅針盤「年を取ってから見えてくるもの」
2021.12.03
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「年を取ってから見えてくるもの」
世の中には、若いのに様々な知識を蓄え、物事を素早く理解している人がいます。それに対して、学問的な知識は乏しいものの、多くの経験を積んで、その中から様々な知恵を身に付けた人もいます。そして、この両者の違いは、年齢だけでなく、見えている物の差なのです。
そして、若くて優秀とされる人が、陥りやすい落とし穴に「自分は若いけれど、他の人よりも凝縮された人生を送ってきたので、老壮年並みの経験値を持っている」という錯覚があります。
しかし、いくら経験豊富といっても、その絶対数は限られたものになります。幅広い範囲の勉強をして、様々な発想法やアイデアを身に付けても、若ければ若いほど、習得した先人の教えを、実際に生かした経験の数は少ないものです。つまり、その経験から得られる価値ある学びを知らないのです。
それに、どんなに優秀でも、年齢が若いと見えないものがあります。年を重ねることで、はじめて見えるものは、たくさんあるのです。年を取ることで見えてくるものがあるのは、若い時よりも精神が充実してくるからです。
一般に、精神と肉体の成熟度は反比例するもので、肉体が充実している若年期は、若気の至りという言葉があるように、精神は未熟なものです。逆に、肉体が衰えてくると、それを補うかのように精神が豊かになり、ものの見方、考え方も変わり、新たな気付きを得るのです。
年齢を重ねると視野が広がります。そして、他人の目を必要以上に気にしなくなるものです。さらに、長年の勘というものを生かすことができ、他人を思いやる気持ちも強くなります。
若さには若さの良さがありますが、それは決して万能ではありません。年を取らなければ見えてこないものの価値を認め、それぞれの時代を全力で生き抜き、長い人生を実りあるものにしましょう。
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