森羅万象から学ぶ人生羅針盤「幸せは時間を短く感じさせる」
2024.09.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「幸せは時間を短く感じさせる」
ロシアの文豪イワン・ツルゲーネフは、「時の過ぎるのが早いか遅いか、それに気付くこともないような時期に、人はとりわけて幸福なのである」と述べています。
幸せに感じる時間は長く感じ、不幸な時間は遅く感じるのは、脳の反応のせいだと思います。幸せに感じると、「こんな状態が永遠に続けば」などと妄想するものです。つまり、より長く続けばいいのにと満足を追い求める気持ちが、時間の経過を10倍ぐらいに感じさせるためです。
「歳を取ると時の経過が早くなる」と言われていますが、これは歳を重ねるとルーティンワークが増えて、同じことの繰り返しのせいで時が止まっているのではないかと錯覚しているだけなのです。これは幸せを感じることとはまったく違う作用と心得てください。
反対に不幸は、1秒でも早くこの状態から抜け出したいと強く思うので、1分しか経過していないにも拘わらず、10分も苦しめられているように感じるのです。これは一般的な意味の不幸に限らず、夏の猛暑、冬の酷寒にも同じことが言え、ほんの短時間なのに、数時間も暑さ寒さに苛まれたと錯覚するのと同様です。
そう整理すれば、冒頭のように時間を忘れてしまうような状態は、言うまでもなく幸せです。若いカップルが、デートの時間を短く感じるのとまったく同じなのです。
もちろん、この世の時計は正確に時を刻んでいます。幸せは時間を短く感じさせるので、時計を一目見れば現在の自分が幸せか不幸かは一目瞭然です。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針「何事も根っこが肝心」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針「仕事で悩みや不幸を吹き飛ばす」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針「命令ではなくお願い」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「伝わる空気づくり」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「深く好かれる人と付き合う」