森羅万象から学ぶ人生羅針盤「引くべき一線は必ず引く」
2024.02.04
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「引くべき一線は必ず引く」
フランスの作家バルザックは、代表作の1つである『谷間のゆり』の中で、「あまりうちとけ過ぎる人間は尊敬を失いますし、気安い人間は馬鹿にされますし、むやみに熱意を見せる人間はいい食い物にされます」と指摘しています。
非常に皮肉めいた指摘ですが、人間関係にも越えてはならない一線があることをお互いが知るべきだとしているのです。そしてこれは、双方に問題があると思います
例えば、友達のように接してくれる上司の態度に、部下は「自分と同格じゃないか」と錯覚してしまい、タメ口を利いてしまうことがあると思いますが、それは無礼な部下だけの責任ではありません。そんな態度を示して部下に慕われようとした上司の態度にも大いに問題があります。
気安く話しかけられることは良いことですが、面倒くさいことを平気で押し付ける同僚もいます。これはそれまで何でもイージーに受けてきたことが原因であり、“お人よしの権化”と見なされたようなものです。そうした時は「これはお前の仕事だろ。自分でやれ」と一喝することが正しい姿勢です。
さらに、熱意を露わにすれば、協力するふりをしてその成果を横取りしようと考える邪(よこしま)な仲間もたくさんいます。そういう人間に熱意を示せば示すほど、その人の懐に飛び込んで美味しいところを持って行こうとします。それに気が付かないのは、熱意にほだされて周りが見えなくなっている証拠です。
やはり「親しき中にも礼儀あり」という言葉を思い出し、一度冷静になって他人との間に引くべき一線は必ず引くように心がけてください。
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