森羅万象から学ぶ人生羅針盤「強欲は人の道を踏み外す」
2024.09.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「強欲は人の道を踏み外す」
古代ローマ時代の政治家マルクス・トゥッリウス・キケロは、「強欲を捨て去りたくば、その母たる贅沢を捨てよ」と述べています。なぜなら一度贅沢をしてしまうと、その味が忘れられず生活レベルを落とすことが出来なくなり、必然的に強欲にならざるを得なくなるからです。
よく「博打で儲けたお金を生活費に回してはいけない」と言われます。まぐれで手に入れたお金を生活費に充填すれば、それだけ生活の中身が大きくなってしまい、維持できなくなるためです。そのためその日のうちに、飲み食い、つまり「消え物」に使ってしまうのが一番良いのです。
生活の中身が大きくなると、人間は強欲に走るしか道はないのです。強欲は決して良い意味で使われる日本語ではありません。もっと言えば、お金に汚くなっていくと置き換えられます。
少欲は人を成長させますが、強欲は人を滅ぼします。なぜなら人を泣かせて自分の欲望を満たそうとする場合があるので、いずれ怨嗟(えんさ)が巡り巡って跳ね返ってくるのです。
それを生み出すのが贅沢であるならば、「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」の精神で、必要以上を望むことを止めるのです。
同時に「○○できるだけ有難いじゃないか」という感謝の気持ちも忘れてはいけません。お金がなくて冷凍食品のおかずしか食べられなくても、「冷食が食べられるだけ有難いじゃないか」と思えば良いことです。
贅沢は青天井で、どこまでいっても「まだ上がある」と満足しきれないものです。まるで餓鬼に取り憑(つ)かれるようなもので、それを満たすために強欲に走れば、間違いなく人の道を踏み外すことを肝に銘じてください。
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