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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心に無いことを口にしない」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心に無いことを口にしない」

2024.09.09

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心に無いことを口にしない」
 作家・画家として活躍した武者小路実篤氏の言葉に、「笑われるのを恐れるよりは心に無いことを言うのを恐れなければいけない」があります。

これは非常に勇気が要る行為です。笑われるには本当の自分をさらけ出すことが必要で、勇気なくしては出来ません。

 それに対して、心にもないことを言うのは、相手を慮(おもんばか)っているというよりも、自分をより良く見せるための演出であることのほうが多いからです。

 そして一歩下がって考えれば、笑われるというのは自分に自信がある証拠です。なぜなら意図的に笑われているので自分が傷つくことがないからです。同時に、そういう人に限ってブランド物を身に付けません。なぜなら“自分自身がブランド”という自信もあるからです。

 それに対して、心に無いことを言う人の目的は、相手からメリットを享受することです。そのためメリットが無くなれば、心にも無いことどころか、何も話さなくなります。

 そして実篤氏が、「恐れなければいけない」と指摘する意味は、周りのすべての人がそうした姿を見ていることで、「あの人物は見栄っ張りだ」「心に裏表がある」などの評価をすることです。これがその人にとってプラスに働くことは一切ありません。

 口は禍(わざわい)の元といいますが、心にもないことを口にしても禍の種になることを肝に銘じてください。

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