森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心の垣根に木戸を設ける」
2022.09.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心の垣根に木戸を設ける」
古代ギリシャの哲学者・アリストテレスの言葉に、「垣根は相手が作っているのではなく自分が作っている」があります。ここでいう垣根は心の垣根で、相手の外見や行動に対して、先入観や誤解、偏見を持つことが原因で作られます。
例えば、世の中には無表情で無口な人がいますが、だからといってその態度に悪意があるわけでありません。しかし、一見社交的でない姿に対して、自分の方から「なんかとっつきにくい」と垣根を作ってしまうのです。
また、その逆に、やたらフレンドリーな人がいますが、あまりにも距離感が縮まると、「好意があると誤解されて、ストーカーになられては困る」と構えることもあり、やはり境界線を明確にするための垣根を設定してしまいます。
そうして作った垣根は、当然相手も気付きます。そして、受け入れられなかったということを快く思うことはなく、向こうも垣根を作っていくのです。
しかしもし、誤解をもって垣根を作っているのであれば、その垣根にコミュニケーションの木戸を設けるのです。
まず、笑顔と挨拶の木戸です。目が合えば微笑み、「おはようございます」「お疲れさまです」と挨拶しましょう。すると相手は、垣根の木戸が開いたことを察知し、向こうもその木戸を開け覗いてくれます。
次に賞賛の木戸を開けます。それも行動や客観的事実を褒めるのです。「字が綺麗ですね」「5分でレスポンスしていただき仕事がはかどって感謝しています」と指摘します。そうすると、やはりその賞賛の木戸からこちらを覗いてくれます。
無理して垣根を取り払おうとしなくても、コミュニケーションの木戸を設けるだけで、いつの間にかお互いを取り巻く空気が変わっていることを忘れないでください。
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