森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心を集中させる」
2022.03.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心を集中させる」
四書五経のひとつ『大学』の中に「心焉(ここ)に在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず」があります。
心が他所を向いていると、目で見ているようで実は見えておらず、耳を傾けているようであっても聞いてはいないし、食事をしていてもその味はわからないという意味です。
これには、一時的な状態の場合と、恒常的な場合に分かれると思います。
例えば、不慮のトラブルに巻き込まれて不安な気持ちになったり、睡眠不足で疲れていたり、体調不良で色々な痛みに悩まされていたりすると、どうしても一時的に「心ここに在らず」となってしまうものです。
ところが、当事者であるにも拘らず、これは自分と関係がないという恒常的な錯覚や逃避によって、「心ここに在らず」となってしまうのは極めて厄介です。
そうならないためには、まず責任感を持ちましょう。自分に責任があると思えば、無責任につながる錯覚や逃避を防ぎ、少しでも正確に見たり聞いたりするもので、それにエネルギーを費やすようになります。
また、様々な改善策を実行するのです。どうも理解しにくいと思ったら、何かに置き換えたり、組み合わせたり、欠点を修正したり、不要なものを省いたりと、試行錯誤することです。そうすれば自然と心が向いてくるものです。
「心ここに在らず」の状態がクセになると大いなる信用失墜を招きます。そうならないために明確な責任感を持ち、少しでも良い環境を整え、心を集中させるように努めてください。
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