森羅万象から学ぶ人生羅針盤「応用力のある人になる」
2021.09.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「応用力のある人になる」
ベンツ社の創業者カール・ベンツ氏の言葉に、「私は蒸気機関車を鉄道の拘束から解き放ちたいと思ったのだ」があります。ベンツ氏は、蒸気機関車を鉄道の上だけではなく、どこでも走れるようにしたいという願いがきっかけとなり、自動車開発に乗り出しました。
そして、様々な研究の末、4サイクルのガソリンエンジンで走る三輪自動車を開発し1886年に特許を取得。自動車の実用化を世界で初めて実現したのです。
実用化とは応用力の賜物です。そうした応用力に優れている人は、まず高度な知識・技術を身につけています。ただ闇雲に突っ走ったり、妄想にふけったりするのではなく、確固たる根拠を元にアレンジしてみようと思うのです。つまり、物事の基礎が重要であることを誰よりも知っているのです。
以前、「ピラミッドは頂上から作られはしない」「五重の塔も下から組む」「初心を忘れない」などの言葉で、基礎・基本の重要性を指摘しました。応用は、そうした基礎・基本があって初めて成り立つものです。
同時に、広範囲にわたって豊富な知識を持っています。それを基本となる専門的な知識・技術に結びつけることで応用し、実用化を可能にしているのです。いわゆる専門バカでは務まらないのです。
そもそも、「アイデアは明後日(あさって)の方向からやって来る」と言われているように、まったく予想もしない分野に大きなヒントが隠されているものです。そのため、この世の中で参考にならないものはないといっても過言ではなく、知識や情報を求める範囲を線引きせずに、何でも貪欲に吸収しましょう。
このように、基礎をしっかり押さえ、視野を広げて、応用力のある人になり、あらゆるものの実用化を実現してください。そうすることで、間違いなく人々の生活は豊かになるのです。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を失うような出来栄え」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」