森羅万象から学ぶ人生羅針盤「思い通りにならなくて当然」
2021.09.01
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「思い通りにならなくて当然」
中国の歴史書『晋書』の中に、「天下、意の如ごとくならざるもの、恒(つね)に十に七、八に居る」という言葉があります。文字通り、世の中において、自分の意のままにならないことは、全体の7~8割にまで及ぶという意味です。
自信家と呼ばれる人は、自分の意思や判断が100%正しいという前提で、すべての行動を起こすものです。しかし、他人の目は冷静で厳しく、実際の世の中は、決して自分の都合よく動いてはくれないのです。
例えば、上司に提出した企画書を否決されたり、部下が指示通りに動かなかったりするだけでなく、トラブルや不慮の事故などによって身動きが取れなくなるなど、現実には自分の意思が阻まれることの連続だと思います。
しかし、そのような現実に押しつぶされて、決して自棄になったり、投げやりになったりしてはいけません。思い通りにならないことばかりなのは当たり前で、それを知るだけで人は強くなれるのです。
仮に、何もかもが自分の思い通りになったという経験があっても、それは単なるまぐれ当たりと思うべきです。自分の実力だけで結果に結びつけたと誤解すると、大いなる驕りに通じてしまうのです。
そして、忘れてはならないことは、「自分はやるべきことをすべてやったのだろうか」と検証することです。もし、思い通りにならなかったことが、自分の努力不足によるものだと分かれば、それを反省し改めることで、成長できるのです。
最終的に、世の中のすべてのことは「なるようにしかならない」という境地に達すれば、むしろ視野が広がって、新たな希望が湧いてくるものです。そして、決して諦めなければ、自分の意思を未来につないでいくことができると確信し、力強く前進していきましょう。
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