森羅万象から学ぶ人生羅針盤「恩返しができる人になる」
2023.07.23
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「恩返しができる人になる」
イギリスのことわざに「感謝の念を持つ人間に与える者は、高利で貸したようなものだ」があります。誰かに親切にされたり、物をもらったりすれば、ありがとうと感謝の意を表することは子供でもできます。
しかし、ここで言っている「感謝の念を持つ人間」とは、必ず恩返しをする人のことで、それはまさに卑近な例えかもしれませんが、高い利子でお金を貸して返済してもらうぐらいのメリットがあるという意味なのです。
昭和の時代に流行した人情喜劇では、例えば借金のために自殺しようとしている人に、主人公が無償で金を渡して自殺を思い止まらせるシーンがあります。
そして、何十年も経った後、今度は主人公の方が自殺を考えるほどにお金のピンチに陥っていた時、どこからともなく見知らぬ人物が現れ大金を差し出すのです。
その正体は、主人公が昔助けた人物であり、その後事業が成功して、「あの時くださったお金は、この金額の何倍もの値打ちがあります。どうかお収めください」と、救いの神として現れるのです。
もちろんこれは物語の話ですが、実際にあった話として、以前ある大学教授が若いころ、自分の研修室の隣にいる壮年の教授に対して、常に親切に接していたことをご案内しました。
そしてある日、その教授が他の大学より、若く優秀な研究者を紹介してくれと依頼されたとき、「ならば、いつも親切にしてくれている隣の彼を紹介してあげよう」となったのです。紹介者となった教授は、その若い研究者の親切に常に感謝し恩に感じて、就職先を紹介するという恩返しをしてくれたのです。
しかし、恩返しはされることを期待するものではありません。自分が恩返しするから意味があるのです。だから必ず恩返しができるような力のある人に一刻も早くなれるよう、粉骨砕身努力してください。
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