森羅万象から学ぶ人生羅針盤「悪路で怪我をしても自己責任」
2024.07.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「悪路で怪我をしても自己責任」
イギリスの哲学者フランシス・ベーコンは、「人生は道路のようなものだ。一番の近道は一番の悪路であるからだ」と述べています。そもそもあらゆる物事に近道などというものは存在しません。近道のように思えるものが存在しているだけなのです。
それでも、これが近道だとして一歩踏み込んだとたん余りにも歩きにくいことが分かります。直線距離は短くても、足にまとわりつく障害が多くて歩くのに時間がかかるからです。結果的には「近道を通らなければもっと早くゴールできた」と後悔するケースが圧倒的に多いのです。
悪路の実態で顕著なのが投資詐欺です。世の中にいわゆる「旨い話」などは存在しないと頭では分かっているものの、「自分の場合は違う」と根拠のない自信を胸に秘め、旨い話という近道を歩いてしまうのです。
しかし、言うまでもなく投資は100%得するものではなく、誰かが得したら誰かが損をするというバランスの上に成り立っていますので、自分がいつも得する側にいられる保証はないのです。
それにも拘らず近道を歩こうとするのは、悪路を甘く考えているか、無意識のうちに頭の中から障害を削除しているかのどちらかです。
大抵は両方が原因しているのですが、中にはその悪路を平気で歩いて、成功を収めてしまう人がいます。それを万民に通用するかのように錯覚することが大きな落とし穴なのです。
一番の悪路を歩くのは本人の自由ですが、そこで転んで大怪我をしても誰も助けてくれません。すべては自己責任であることを肝に銘じてください。
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