森羅万象から学ぶ人生羅針盤「意図的に忙殺されよう!」
2024.10.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「意図的に忙殺されよう!」
オランダの哲学者スピノザの言葉に「あり余るほど自由な時間はある者ほど大抵悪いことを考えるものである」があります。これは以前ご案内した、四書五経のひとつ「大学」の中に出てくる言葉に、「小人閑居して不善を為す」と同じ意味でしょう。確かにつまらない人は、暇になるとロクなことをしないものです。
これに関連して、コメディアンの植木等氏は、『スーダラ節』を大ヒットさせますが、最初は歌詞が不謹慎でためらったと言います。しかし、浄土真宗の住職であった父親が、「この歌詞は親鸞聖人の教えそのものだ」と励ましたのです。
父親によれば、親鸞上人は90歳の生涯で、やってはいけないことを、この歌の歌詞の通り、「わかっちゃいるけどやめられない」とばかりやってしまったのでした。そして、「そういうものを人類の真理というんだ」と諭したといいます。
しかし、「あり余るほど自由な時間はある者」ほど、「わかっちゃいるけどやめられない」という自堕落を通り越して、他人に迷惑をかけるような悪いことにエスカレートするようです。
ならばあえて意図的に忙殺される毎日を送るのが良いかもしれません。私の友人は自由業なので、元日を含め1年365日スケジュールを入れています。忙しいと「わかっちゃいるけどやめられない」ことを考える暇がないようです。
いずれにしても、Time is life―時間は人生を少しずつ削っていることを強く認識し、時間の有効活用を心がけてください。
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