森羅万象から学ぶ人生羅針盤「感謝の気持ちは見解次第」
2022.02.23
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「感謝の気持ちは見解次第」
文豪・夏目漱石は、「ある人は十銭をもって一円の十分の一と解釈する。ある人は十銭をもって一銭の十倍と解釈する。同じ言葉が人によって高くも低くもなる。言葉を用いるは人の見解次第である」と述べています。
これまで物事をポジティブに考え、実践して生きるための指針を様々にご案内してきました。これはすべて、前述の通り見解次第なのです。
例えば、常にポジティブ・シンキングを実践している人は、仕事に追われていても、「あと1時間しかない」とは考えず、必ず「まだ1時間もある」と考えるものです。そして、こう考えるだけで、物事の進捗状況に与える影響にも雲泥の差が生じ、確かな成果をもたらすのです。
さらに、お金にまつわるエピソードをご紹介すれば、ある会社の社長が新年初日において、アルバイトを含めて社員全員に、一律1000円のお年玉をあげたのです。それに対してA氏は「たった1000円かよ。普通1万円が相場だぜ」と不満を口にしました。しかしB氏は「ありがたい。これでラーメンが食べられる」と心から感謝したのです。
社長にはその声が耳に入ることはないのですが、そうした言葉を周囲は聞いています。そして、1000円のお年玉に感謝の気持ちを表した人には、間違いなく良い評価がもたらされるはずです。
1000円を1万円の10分の1と考えれば残念に思うかもしれませんが、100円の10倍と思えば有難みを感じます。まさに見解次第でポジティブに考えることができ、感謝の気持ちが湧いてくることは、人としての重要な基本の1つであることを忘れないでください。
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