森羅万象から学ぶ人生羅針盤「感謝の法則を信じる」
2021.06.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「感謝の法則を信じる」
古代ローマの喜劇作家・詩人であるプブリリウス・シルスは、著書『警句集』において、「恩恵に感謝する者は、恩恵からより以上のものを引き出す」と述べています。
これに対して、多くの著名人が指摘しているのは、感謝の法則を信じることです。それは、感謝することで、引き寄せと反作用が起こり、シルスが指摘する「恩恵からより以上のもの」がもたらされるからです。
感謝の基本は、その気持ちを、言葉や態度で伝えることです。
人に何かしてもらったら、即座にお礼を言ったり、何かプレゼントをして感謝の意を伝えたりすることです。相手にもその気持ちが伝わり、「また、何か協力してあげよう」という気持ちになってくれ、さらに良い効果に結びつくのです。
以前、本田技研工業創業者の本田宗一郎氏にまつわる有名な「油まみれの握手」のエピソードをご案内しました。
本田氏は、社員に対して心の底から感謝しているため、油で汚れた整備士の手に積極的に握手し、感謝の意を表したのです。
社員は、本田氏の感謝の気持ちを十分に知っており、それに応えようと一丸となって社業に励んだおかげで、今日の本田技研工業があるのです。
まさに、本田氏は、社員たちから「より以上のもの」をもらったのです。
また、感謝の法則を考えるときに、自分が大きな力によって生かされていることにも、感謝しなければなりません。
それは、多くの人の手によって作り上げられた世の中の仕組みの中に存在し、有形無形の作用によって生かされているということに感謝するのです。
感謝の法則を信じる気持ちがあれば、人は決して傲慢になることはありません。そして、その謙虚な姿勢によって、感謝から生み出される「より以上のもの」を手にすることができるのです。
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