森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成果を得る責任を果たす」
2023.06.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成果を得る責任を果たす」
私は、得た知識を活かすために「実証実験」という言葉を主に用いています。しかし時々「実践実証」という言葉も使うことがありますが、実はこれは、私の友人の口癖なんです。
話の内容によって、実践の部分を強調したいとき、この「実践実証」のほうが伝わりやすく有効なので時々拝借しています。先人・先哲の言葉でなくとも、身近な友人の口癖からも学びがあるんですね。
陽明学の基本である知行合一は、知識は実践してこそ価値があることを示した考え方です。これに対して朱子学は、実践の重要性について言及していません。なぜなら、主に役人の登用試験に使われてきた歴史があり、それがいつの間にか主たる目的にすり替わったからです。
しかし、少なくともビジネスマンであれば、知識や情報を実践するから、報酬をもらう資格が得られるのです。そして、実践したのであれば、それに用いた知識や情報が有効であることを、成果を得て実証しなければ意味がありません。だから「実践実証」は重要なのです。
一方、「実験」だと失敗が許されます。もちろん、これまで何度となくご案内してきました発明王エジソンの「私は失敗したことがない。上手くいかない方法を見つけただけだ」のように有効な実験の失敗もたくさんあります。それでも、物には限度があり、特に同じ失敗を何度も繰り返すようでは、その実験に当たる人物に責任感が伴っていない証拠です。
どんな仕事にも責任が伴います。得た知識や情報を実践し、成果を得るという責任を果してこそビジネスマンであり、そのあるべき姿が「実践実証」だと強く認識しましょう。
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