森羅万象から学ぶ人生羅針盤「手段を目的にしない」
2021.08.01
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「手段を目的にしない」
努力は、その方向を間違えない限り、必ず報われます。しかし、方向以前に、何のために励んでいるのか分からない努力もあります。
例えば、不動産業などに携わることが一切ないにも拘らず、何か資格があったほうが良いからという理由で、宅地建物取引士の資格取得の受験勉強をすることなどです。それは、手段そのものが目的にすり替わっている努力なのです。
様々な資格のことを、「足の裏についたご飯粒」と例えられます。その意味は、「取らないと気持ち悪いが、それを取っても食えない」からです。もちろん、資格が必要な職業や職種はありますが、資格を取得し看板を上げるだけで、たくさんのお客さまがいらっしゃることはありません。
すべてのビジネスには、言うまでもなく、必ずお客さまを獲得するための営業活動が不可欠です。資格取得は、言わばスタートであり、そこから厳しい競争を勝ち抜いていかなければ、資格を生かすことができないのです。
医師や弁護士などであっても、資格はただの手段に過ぎないのです。やはり、どのようなビジネスでも、お客さまづくりが目的なのです。
そして、ベンチャービジネスなどで成功している人は、普通自動車やバイクの免許以外に、これといった資格を持っていない人が多いのです。
つまり、事業をするという目的が明確であるため、無意味な資格取得などは一切考えず、必要かつ正しい方向の努力をして、成功を収めているのです。
もし、努力が報われたいと思うのであれば、決して手段を目的としてはいけません。それを間違えると、あらゆる努力は徒労に終わってしまう可能性が高いことを、しっかり認識しておくべきでしょう。
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