森羅万象から学ぶ人生羅針盤「援助を確信しながら当てにしない」
2025.08.07
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「援助を確信しながら当てにしない」
古代ギリシャの哲学者エピクロスは、「我々を助けてくれるものは、友人の援助そのものというよりは、友人の援助があるという確信である」という言葉を残しています。
確信はお守りのようなもので、平常心を保つうえで最も大事なものと言っても過言ではないでしょう。
たとえば、我々建築・住宅業界の人間にはなじみ深いアルミ製の足場板ですが、幅は約25センチほどです。これを実際に組んだ足場に敷いても、周りはポールや手すり、ネットに囲まれているので安心して通れます。
まさに、建築現場の足場周りを囲うポールや手すり、ネットが、「友人の援助があるという確信」と同じ意味を持つのです。
それに援助が必要になっても、もしもの迷惑を考えれば、逆に友人にだけは援助は求めないものです。
その反面、金融業者には遠慮なく援助を求めます。お金を貸すことが仕事なので、こちらの仕事が失敗し返済不能に陥ってもドライに考えられます。
もちろん法的、道義的責任もありますが、相手が友人ではないのでビジネスの範囲で心の整理がつきます。友人が本当に援助してくれると言っても、「その気持ちがうれしい。それだけで十分だ」と言うだけです。
それに不思議なもので、こうした「確信」があることによって、実際に援助の必要性はなぜかなくなるものです。援助を確信しながら当てにしないことに、神の見えざる手が働くのでしょう。これが友人の援助の正体なのかもしれません。
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