森羅万象から学ぶ人生羅針盤「教育の重要性を知る」
2021.10.26
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「教育の重要性を知る」
西郷隆盛の言葉に「児孫(じそん)のために美田を買わず」があります。子孫のために財産を残すと、それに頼って努力をしないので、財産を残さないという意味です(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。
これに関連して、内閣総理大臣を務めた田中角栄氏も、「子孫に財産などを残す必要はない。子供には教育、学問だけをみっちり仕込めばいい。親が残した必要以上の財産はだいたい子供をダメにする」と述べています。
決して豊かでない家庭でも、子供の教育にはお金を惜しまないのは、教育が子供に残してやれる最も有効な財産だからです。
そして、教育の目的は、自立して生きていけるようにすることです。自立とは、日々健康に暮らし、生活に困ることなくお金を稼いで、健全な人間関係を構築して、他人に迷惑をかけたり、悪い人に騙されたりしないことです。そうした知恵と精神力は、教育によって身に付いていくものなのです。
身に付けた教育をベースに、それをビジネスの現場で応用、活用して、社会に出てから大いに活躍すれば、親から財産を継承しなくても、自分で財産を築くことができるのです。
その反対に、十分な教育もないままに、財産だけを引き継げば、それを有効活用する術を知らないため、どんどん食いつぶしていくだけです。
自分の子供に、会社を事業承継させる際でも同様です。まずは経営に関する徹底した教育を施さなければなりません。それもなく、後継者に据えてしまうと、その日から会社の業績は、間違いなく傾いていきます。
ビジネスに限らず、教育によって自主独立の精神を養うことは、人生にとって極めて重要なことと心得てください。
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