森羅万象から学ぶ人生羅針盤「旗色を鮮明にして信用を得る」
2024.01.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「旗色を鮮明にして信用を得る」
有名なイソップ寓話の1つに『鳥と獣とコウモリ』の話があります。ある時、鳥と獣(動物)との間に戦争が勃発するのですが、コウモリは鳥が劣勢に陥った時には獣たちに「私には毛が生えておりネズミの仲間です」といって取り入ります。また、獣たちが劣勢に陥ると一転して、「私には翼があるので鳥の仲間です」と言って取り入り難を逃れるのです。
その後、鳥と獣は和解するのですが、ある時は獣に、ある時は鳥に加担していたコウモリに対して、双方から「あんな卑怯者はいない」と蔑まれ嫌われてしまいます。コウモリは仕方なく洞窟に身を隠し、皆が寝静まった夜に活動するしかなくなったという逸話です。
よく戦国時代の主従関係でも、それまで仕えていた主人を裏切って敵に取り入った家来は、政変が起きると一番先に殺されています。なぜなら、平気で前の主人を裏切るような人物なら、今度は自分が裏切られるのが分かるからです。
軍事戦略の専門家は、「あまり傭兵(ようへい)に頼る組織にしてはいけない」と指摘する人が多くいます。なぜなら報酬次第で何のためらいもなく、敵の兵隊に鞍替えして、今度は自陣を攻めてくるからです。
やはり一番信用がおけるのは、自分の旗色を鮮明にして決して変えない人物です。意見を言う時でも、ある時はA、ある時はBでは、それまで支持してくれた仲間は裏切られた気持ちになります。どんな世界でも一番嫌われるのは裏切り者であることを肝に銘じておきましょう。
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