森羅万象から学ぶ人生羅針盤「時代を創る」
2021.08.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「時代を創る」
紀伊國屋書店創業者である田辺茂一氏は、ラジオインタビューにおいて、「(実家の)炭屋の片隅ではじめた本屋が日本一になるような時代は、もう来ないんでしょうね」と聞かれた際、「何でも時代のせいにしてりゃあ、そりゃあ楽だ」と答えたそうです。
確かに、時代の潮流を見極める力は重要ですが、あらゆる事業を、時代の流れに合ったから成功した、時代に逆らったからうまくいかなかったと結論づけるのは、極めて安直です。
そもそも、成功者の多くは、時代を創ってきたパイオニアなのです。
田辺氏も、時代の波に関係なく、書店の大型化を推進してきたパイオニアです。自分の才覚によって、紀伊國屋書店の礎を築き上げるという偉業を成し遂げたのにも拘わらず、その成功は、まるで環境や条件が良かったからであるかのように言われては、面白くないでしょう。
時代を創る人は、自分を取り巻く悪い環境や条件をバネにし、「これまでにないやり方を見出して、自分で新たな価値観を作りあげよう」という信念に基づいて、創意工夫し続けているのです。そして、決して言い訳はしません。仮に失敗しても、冷静に客観的にその原因を探り、柔軟に対処します。
また、何よりも観察力に優れています。それも五感をフル活用して、物事を多角的に観察し、新たな発想をするのです。そして、率先して他人とは違うことを実行します。人と同じことをしていては、時代を創ることなどできないからです。
現在のコロナ禍において、何でも時代のせいにしていては、楽などころか、取り残されてしまうだけです。
それぞれの経験を活かしながら、独自の視点で好奇心と探求心を発揮して、様々にチャレンジしていけば、必ず時代を創ることができます。それを信じ、新たな時代の旗手となり、コロナ禍などは吹き飛ばしてしまいましょう。
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