森羅万象から学ぶ人生羅針盤「暗記で潜在意識を活性化させる」

2023.06.22

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「暗記で潜在意識を活性化させる」
　少し前に特別連載した『自己超越の十訓』の第7回目のテーマである「丸暗記を実践する」について、もう少し述べてみたいと思います。その時も内閣総理大臣を務めた田中角栄氏が、六法全書を丸暗記して50以上の議員立法を成立させたエピソードをご案内しています。

　そんな田中氏は、「暗記教育は古く、くだらないという人があるが、暗記は教育の中で一番大切なことのひとつだと私は信じている」と述べています。確かに、ただ単に歴史の年号だけを暗記してそれでおしまいであれば、くだらないと言われるだけでしょう。

　しかし、暗記教育を記憶力鍛錬に置き換えれば、その重要性がよく分かると思います。例えば僧侶が経文を暗記できなければ法要を司ることは不可能です。医師も、膨大な量の薬剤の名前と効用を暗記しなければ、診断を下し正しい処方箋を書くことはできません。

　そんな田中氏は、暗記が脳の活性化の重要性な根拠になっているとして「人間の脳は数多いモーターの集まりである。普通の人間はその中の10個か15個のモーターを回しているだけである。しかしこの脳内にあるモーターは、努力すれば何百個、何千個も回すことができる。それには勉強しなければならず、数多く暗記することが有効である」と述べているのです。

これは、これまでに何度もご案内した土屋ホールディングスの創業者・土屋公三氏が開発した社員教育プログラム「3KM生涯幸福設計」でも述べている、潜在意識の活性化につながるのです。

顕在意識は意識全体の3～7％を占めるに過ぎず、潜在意識はその反対に、意識全体の93～97％を占めています。田中氏は、暗記による脳の鍛錬で脳内の眠っている潜在意識のモーターを回転させ活性化させることで、自己超越が可能であると示したのです。ぜひ暗記で潜在意識の活性化を実証実験してください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「暗記で潜在意識を活性化させる」

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