森羅万象から学ぶ人生羅針盤「最高の一瞬を見逃さない」
2024.08.20
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「最高の一瞬を見逃さない」
よく知られたことわざに「幸運の女神の後頭部は禿げている。だから女神がやってきたらその前髪を掴んで逃がさないようにしなければならない」があります。後頭部が禿げている姿の女神様というのも珍しいですが、仮にも女神様の髪の毛を掴んで引っ張るのは、却って罰(ばち)が当たるような気がします(笑)。
確かにこのことわざは、例え方が下手だと思いますが、最高の一瞬を絶対に見逃してはいけないという注意喚起です。そしてこの最高の一瞬というのは、暖かい料理の湯気のようなもので、時間が経てば最高ではなくなるのです。
しかし、最高の一瞬と感じた時に、それを捉え活かすことは大きな成果をもたらします。その絶え間ない連続こそが評価につながるのです。
一時期、中国への技術供与は日本のテクノロジーのノウハウを漏らすもので、その関係者は国賊呼ばわりをされた時期がありました。しかしテクノロジーの進歩は目覚ましく、仮に技術供与しても、あっという間に時代遅れになるのが常です。
それよりもレアメタルなどの資源がない日本にとって、中国との永続的な取引基盤を構築するほうが、国家の将来のために有効なのです。これは中国という国の政治体制とは分離して考えるべき重要な問題です。
その目的のために、最高の一瞬たるテクノロジー供与は、貴重な撒き餌に過ぎません。しかしだからと言ってしっかり見返りを求めないのでは、本来の目的たる資源確保につながらないことだけは肝に銘じておきましょう。
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