森羅万象から学ぶ人生羅針盤「有効な先回りをする」
2024.01.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「有効な先回りをする」
よく「休むのも仕事のうち」と言われますが、この言葉にはもう一言、説明が必要です。それは「疲れ切る前に休む」ということです。疲れ切ってから休んでも回復に時間がかかり、「休むという仕事」の効率性が悪くなります。
私の友人は“風邪ひき知らず”を自慢しています。友人には「疲労は未病」という独特の考えがあり、疲労を少しでも感じたら栄養ドリンク代わりに風邪薬を飲んで、疲労による免疫力低下がもたらす風邪をひく前に、その出鼻をくじいてきたからです。
漢方で言う本来の未病とは、本格的な発病をしないまでも軽い症状を示している状態です。つまり、友人が勝手に未病と定義している疲労は、東洋医学の未病の段階ではないのです。
それにも拘らず友人は、市販の風邪薬を4種類ほどに使い分け、もう何十年も風邪で医者にかかったことはありません。だからといって私は友人のやり方を真似しようとは思いませんし、友人本人も「絶対に真似しないでくれ。医者自体も『それはダメだ』と言っているから」と周囲には薦めていません。
しかしはっきりしているのは、友人は風邪薬を用いて疲れる前に休んで、その結果病気知らずでいるという事実です。これは友人にしか当てはまらないでしょうが、有効な先回りとして認めても良いかもしれません。
若いころ「疲れが溜まったから焼肉でも食べてスタミナをつけ体力を取り戻そう」としましたら、これは後に順序が間違っていることに気付きました。まず眠ることで内臓を休ませ、体調を整えてから栄養摂取に臨まなければ、却って内臓を疲れさせます。それが原因で風邪なんかよりももっと面倒くさい病気になってしまうかもしれません。
「休むのも仕事である」と考えるのであれば、有効な先回りを実践しましょう。念のため繰り返しますが、私の友人の真似だけは絶対にしないでください(笑)。
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