森羅万象から学ぶ人生羅針盤「有望な事業と信用ある人」
2021.09.29
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「有望な事業と信用ある人」
明治の実業家・渋沢栄一氏の言葉に、「有望な仕事があるが資本がなくて困るという人がいる。だが、これは愚痴でしかない。その仕事が真に有望で、かつその人が真に信用ある人なら資本ができぬはずがない」があります。
確かにその通りです。仕事が有望で、信用できる人であれば、多くのビジネスマンが興味を示し、出資したり、業務提携したりしようと思うものです。
そして、これはまさに、500社以上の会社設立に携わった渋沢氏ならでは言葉でしょう。そのすべての事業が有望とみなされ、渋沢氏にも大いに信用があったからこそ、多くの出資が実現し、日本の様々な産業の礎を築いたからです。
自分が描く事業計画やビジネスモデルを、人に認めてもらうには、数字を根拠にした説得力を確保しなければなりません。もし「〇年後には黒字化できる」と言うのであれば、その裏付けをしっかり示すことです。
さらに、確固たる見込み客を確保します。経営学者P.F.ドラッカー氏の言葉にあるように「企業の目的は顧客の創造」です。どのようなお客さまを対象にして事業展開していくのか、それは有効なのかを示すのです。
これらを踏まえて、はじめて事業計画やビジネスモデルが認められます。仮に、スケールが大きかったり、時代を先取りし過ぎた内容であったりしても、確固たる根拠があれば、事業計画は理解されるのです。
そうすれば、自然に人材も集まり、多くの出資が実現して、十分な経営資源(ヒト、モノ、カネ)の確保が可能となり、事業展開が実現します。ぜひ、有望な事業を計画し、信用ある人となって、多くの力を結集し、自他の幸福を実現してください。
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