森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未完成の魅力」
2022.07.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未完成の魅力」
優等生でもなく人格者でもないのになぜか愛されるのが、可愛げのある人や憎めない人です。それぞれに特徴がありますが、共通して言えるのは未完成の魅力に溢れているところです。確かに、あらゆる点で完璧であるよりも、どこか弱点や欠点があるほうが、かえって親しみが持てるものです。
可愛げのある人は、やることなすこと上手くいかず、それでも四苦八苦しながら前に進んで行こうとします。それでも他人の目を一切気にすることなく、自分のピンチに対して素直に援助を求めてくるので、何とか手を差し伸べてやりたい気持にもなるのです。
また、憎めない人は、口は悪いのですが、根っからの悪人ではないことが滲み出てしまうものです。例えば、人を批判する時でも、必ずその人に面と向かって、やった事実に対してのみズケズケ指摘しますが、決して人格を否定することはないのです。
これに対して、仕事をはじめ言動は完璧でも、自分中心的で自尊心が高く、間違いを認めないばかりか、裏では他人の不幸を願っているような人は、ただ嫌われるだけです。また、相手を褒めても、同時に第三者の陰口を言えば、「この人は自分のいないところでは陰口を言っている」と思われるものです。
上辺だけ良い言動で飾っても、周りの人はその人の心根をきちんと見ています。素直であり弱さを見せるものの、裏表がなく他人を貶めることもない人には、人間としては未完成であるかもしれませんが、その奥に大いなる魅力が隠れているのです。
そして、その魅力は、その人が完成品となった時に存分に発揮されますので、大いに期待しましょう。
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