森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未来志向を身につける」
2021.08.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未来志向を身につける」
江戸時代の儒学者・佐藤一斎の著書『言志四録』(げんししろく)に、「昨(さく)の非を悔ゆる者は之れ有り、今の過(あやまち)を改むる者は鮮(すく)なし」という言葉があります。過去の過ちを悔いる人はたくさんいますが、現在の過ちを改める人は少ないという意味です。
その最大の理由は、過度の自尊心に他なりません。過ちと分かっていても、それを改めることは、自分を否定することにつながるからです。しかし、それは極めて残念なことです。
それに対して、現在の過ちを認め、積極的に改善していこうとしている人には、未来志向があります。「現在は未来のためにある」として、視点を未来に置いているため、物事の軌道修正が習慣化しているのです。
そのためには、常に「未来は素晴らしい」とイメージし、その実現のためには、具体的に何をすれば良いかと、何事も未来から逆算して、計画・実行するのです。
そうすることによって、現在を改めることに迷いがなくなり、未来は間違いなく素晴らしいものになるのです。間違った自尊心を捨て、未来へのビジョンに基づくモチベーションをフル活用するのです。
未来志向は、組織のトップには必要不可欠な要素です。言うまでもなく、政治家には、どんな時でも、現在の問題点を修正する姿勢が求められます。変な自尊心で過ちを改めなければ、国の未来を危うくすることになるのです。
もし、童話の『アリとキリギリス』のキリギリスに未来志向があれば、現在の自堕落な生活を改め、不幸な未来を避けることができたでしょう。誰しも、何も躊躇することなく、現在の過ちを改め、豊かな未来を実現していきましょう。
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