森羅万象から学ぶ人生羅針盤「本に対して正しい選球眼を持つ」
2024.06.27
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「本に対して正しい選球眼を持つ」
どんなに時代が進んでも、人類は言葉を用いてコミュニケーションを図ることに変わりないと思います。その言葉を適切に使う能力を鍛えるのは、やはり読書でしょう。
しかし同時に、出版社の経済的な事情で、いい加減な内容で読者を煙に巻く本がたくさんあるのも事実です。そうした本に対して正しい選球眼を持ってほしいと思います。
例えば、一時期糖質制限ダイエットが流行りました。確かに多くの人がその効果を認めましたが、元々は糖尿病治療に用いる手法で、ダイエットに用いるものではないのです。
しかしあまりにも世間的評価が高まったことにより、それを利用して多くのダイエット本が出版されたのも事実です。しかも一定の効果を上げているため、雨後の筍(たけのこ)のように、似た内容の本がたくさん刊行されました。
中でも一番びっくりしたのは、優秀なビジネスマンの特徴をタイトルにした本であるにも拘らず、その内容は「糖質制限をしているビジネスマンイコール優秀」という内容の本でした。
糖質制限とビジネスマンの優秀性は全く関係がありません。もちろん優秀なビジネスマンの中には糖質制限を実行している人もいますが、そうでなくても優秀であるビジネスマンはたくさんいるからです。
このような、書き手や出版社の“やっつけ仕事”を見破る力も、読書の積み重ねがもたらしてくれます。それを見破れるほどに濫読(らんどく)してください。
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