森羅万象から学ぶ人生羅針盤「本当の信念は共感を呼ぶ」
2023.06.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「本当の信念は共感を呼ぶ」
強い信念に裏打ちされた人は、その信念を太い背骨にして、決して挫けることなく邁進していくものです。そして、その時に起こるのが周囲とのトラブルです。
そこで思い出されるのが、大手広告代理店・電通の“中興の祖”である4代目社長吉田秀雄氏が唱えたビジネス規範「鬼十則」のなかの、6番目「周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる」と10番目の「摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる」です。
物事を成し遂げるには、その規模が大きければ大きいほど、より多くの協力者が必要となります。しかし、物事は必ずしもスムーズに進むとは限りません。結果として周囲を引きずり回したり、摩擦を起こしたりすることは、高い可能性を持って起こると言って良いでしょう。
しかしこれは、自分の強い信念が公正無私であり、確固たる使命感に支えられて動いているのであれば、最初は不愉快に思っていても、時間が経つにつれて、徐々に理解されていくものです。
そして、その信念の強さとともに純粋さも理解してもらえれば、間違いなく共感を呼びます。もちろん共感を得るまでには、前述の引きずりや摩擦を乗り越えなくてはなりません。それには、そのプロセスにおいて、パートナーとなる相手の幸福を真剣に考えることが必要不可欠となります。
なぜなら、ひきずりや摩擦の対象となった人が、「自分はあいつの犠牲になった」と思ったら、絶対に共感など芽生えないからです。強い信念が傲慢に映るだけで、共感どころか憎しみに変わるだけです。
本当の信念には、それに付き合ってくれているパートナーへの愛情があります。だからこそ真剣にパートナーの幸福を願い、それが伝わってこそ共感を呼ぶことを決して忘れないでください。
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