森羅万象から学ぶ人生羅針盤「欠点を受け入れる」
2021.11.10
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「欠点を受け入れる」
アメリカ合衆国の作家エルバート・ハバード氏の言葉に、「友人は、自分のすべてを知りながら、それでも愛してくれる人間である」があります。
これに関連して、厚生大臣や通産大臣などを歴任した渡部恒三氏は、立憲民主党の小沢一郎氏について、「小沢の良いところを話せと言われたら10時間はしゃべれる。悪いところを話せと言われたら15時間はしゃべれる」と語っていました。
小沢氏は、実力のある政治家ですが、その剛腕と称される政治手法や、強すぎる個性について行けずに、周囲から人がどんどん去っていったのです。しかし、渡部氏だけは、2020年に亡くなるまで、小沢氏の盟友とされていました。欠点が長所の1.5倍あるにも拘わらず、小沢氏を認め、受け入れていたのです。
欠点を受け入れられる理由は、様々にあります。
例えば、手の付けられない不良を友達に持つ人に話を聞くと、その友達は、弱い者いじめや女の子に乱暴するなどは一切なく、不良同士の喧嘩にだけ明け暮れていたといいます。つまり、やることは決して褒められたものではないけれども、その人間性は評価できるから、友達付き合いをしているのです。
また、欠点を素直に認めてくれるから、その人を信用しても良いという気持ちになるのです。何事も包み隠さずに接してくれれば、こちらもオープンになり、人間関係が深まります。
以前、欠点だらけでも、一つだけ飛びぬけた才能を持っている人の方が成功することをご案内しました。周囲の人は、その人の持つ優れた長所に魅力を感じれば、些細な欠点などどうでもいいと感じるからです。
そして、一番大事なのは、自分も他人に欠点を受け入れられて、友人として認められているという事実に感謝することです。お互いに欠点を受け入れてこそ、真の友情が成立することを忘れてはいけません。
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